臨床精神医学研究所
日本の精神医学・医療の発展のために
臨床精神医学研究所は、精神医学的な調査研究を行い、精神障害の原因および発症の要因を究明し、精神障害の予防と治療、さらに精神障害者の社会生活支援の方法を開発し、よって今後の精神医学・医療の発展に寄与することを目的に、林拓二先生により2010年(平成24年)4月に設立されている。
事業概要
臨床精神医学研究所では、豊郷病院精神科開設(昭和32年)以来のカルテを整理し、6500名に及ぶ外来および入院患者の記録をまとめる作業を行っており、これらは当院倫理委員会の承認を得て「内因性精神病の長期経過と転帰に関する研究」として継続されている。また、看護師および作業療法士による精神障害者の社会生活支援に関する研究は、身近な臨床的問題をテーマにして行われ、毎年の看護研究会で発表している。
教育・啓蒙活動としては、「看護と医師のためのやさしい精神医学講座」など各種講演会の講師を引き受け、毎年、年初には精神科各領域の専門家を招いて「新春学術講演会」を開催しており、看護・医師はもとより作業療法士、薬剤師などの多くの職員が、病院内外から参加している。
さらに、司法精神医学領域で措置鑑定なども積極的に引き受けていて、これらの成果は、毎年10月発行の年報に掲載されている。
研究者
研究メンバーは、豊郷病院精神科に所属する精神科医師・看護師・臨床心理士・精神保健福祉士・作業療法士であり、滋賀医大精神科及び京都大学精神科の教授を顧問としている。
臨床精神医学研究所 年報
2016年9月1日現在